リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(23=ブリヂストン)が26日、都内で東京スイミングセンター招待公認記録会に出場した。

 新シーズン初めての長水路(50メートルプール)。5日間の大会の最終日は400メートル個人メドレーに出場した。決勝は4分16秒98で1着だった。自身が持つ日本記録の4分6秒05には及ばなかったが、5日間で10種目、合計20レースのハードスケジュールを泳ぎ切って「徐々に体の動きがよくなった。タイムは気にしていなかった。収穫がある5日間でした」と話した。

 昨年の冬は手術した右肘のリハビリのために泳ぎ込みができず、昨季初戦を迎えたのは今年3月だった。「去年の今ごろはまだ肘を(布で)釣っていた。1ミリも泳いでいなかった。初戦も3月だったし。ここからが本番」と始まったばかりの新しいシーズンを見据えた。

 会場には表彰式のプレゼンターとして五輪2大会連続2冠の北島康介氏も訪れた。北島氏は今オフ、萩野に米アリゾナ州のリハビリ施設を紹介。9月の初訪問時には萩野に同行もしている。北島氏は「(萩野を)めちゃくちゃ特別視しているわけじゃない。他の選手も応援しているし、頑張ってほしいなと思うし」といいながらも「いろんなチャレンジをさせてもらっているし、平井コーチに感謝しないといけない。(来季は)昨季できなかったことを倍以上やってくれるかなと思う」と期待した。