2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は8日、最終候補3作品が公表された大会マスコットで一部に既存の人気キャラクターなどと似たものがあるとの指摘が出ていることに「商標調査は全部やっている。ある程度承知の上で、オリジナルなものと結論が出て決まった。(指摘は)予想の範囲内だ」との見解を示した。

 組織委は盗作疑惑で白紙撤回となる騒動があった大会エンブレムの反省を踏まえ、専門家による審査会で知的財産権などの問題がないことを確認しているという。「同じ動物をイメージしているので似ているものもあるが、違った部分もたくさんある」と強調した。

 11日に始まる投票に参加できる学校は全国で約2万1千校。8日午後の時点で25%を超える5729校が投票を希望して事前登録した。公式サイトのアクセスも公表前日の6日と比べて7日は3倍と反響が大きく、同事務総長は「できれば50%を超えて増えていくことを期待している」と述べた。