男子の笹岡建介(19)と女子の四十住(よそずみ)さくら(16)が、初の日本一に輝いた。「R(湾曲)が気持ちいいから、パークが好き」と笹岡が言えば、昨年ストリート2位の四十住も「去年はパークがないから出たけれど、五輪はパークで出たい」と話した。

 昨年の第1回は「国内に施設がない」と見送られた「パーク種目」だが、東京オリンピックに続いてアジア大会での実施も決まり、予選が必要になった。普段は一般開放していないスノーボード練習用の施設を持つ新潟の専門学校と交渉。ようやく初の開催にこぎつけた。

 日本ローラースポーツ連盟の宮沢武久スケートボード委員長も「パークは生で初めて見た」というほど。笹岡も四十住も、普段はスノーボードのHPのような「バーチカル」や「ミニランプ」で練習する。五輪種目になり、レベルも上がったが、環境は劣悪。日本代表の西川隆監督も「海外で練習を積むしかない」と話した。