フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が国民栄誉賞受賞決定後に出演したアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」が催された金沢市で1日、集まったファンから「(日本の顔として)世界を引っ張る選手になってほしい」と期待する声が上がった。羽生は演技後に「ありがとうございました」と話したという。

 会場のいしかわ総合スポーツセンター・特設アイスリンクには約4600人の観客が詰め掛けた。東京都足立区の男性(56)は家族3人で羽生をジュニア時代から追い掛けているそうで「授与が決まった記念すべき日に来られて感動している。相変わらずすてきな演技だった」と興奮した様子だった。

 横浜市から親子で訪れた主婦小林潤子さん(49)は「被災地を思い続け努力した(仙台市出身の)羽生選手への国民栄誉賞は誇らしい。これからも羽生選手らしい繊細な演技が見たい」と話した。東京都港区の自営業早川由紀さん(41)は「23歳という若さでの受賞で日本全体が明るくなると思う」と喜んだ。