スケートボード女子西村碧莉(あおり、17)が、海外のコンテストでのさらなる飛躍を誓った。

西村は28日、日本コカ・コーラ社と東京五輪(オリンピック)聖火リレーのスポンサー契約締結会見に同社契約選手として出席。同じスケートボーダーの姉詩音(ことね、19)競泳女子の今井月(るな、18)競泳界のレジェンドで同社所属の北島康介氏(35)とともに東京五輪への思い、聖火リレーへの思いを語った。

昨年7月のXゲーム・ストリートで優勝したが、同年10月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。この日から競技が始まったアジア大会の予選を兼ねた今年5月の日本選手権は欠場したが、6月から練習を再開して7月のXゲームは復活の準優勝。「ケガの後、6、7月からは調子がいいです」と笑顔をみせた。

金メダル候補と期待される東京五輪に向けて、会見では「出るチャンスがあれば、最高のパフォーマンスでスケートボードの魅力を伝えたい」と話した。もっとも、五輪関連のイベントに出ても「まだ(五輪へは)盛り上がっていない」と本音ももらした。

五輪4大会出場の北島氏に「日の丸を背負う気持ち」を質問した。「五輪は特別。小学生の時から目指してきた大会だから」と答えをもらったが、スケートボードは2年前に追加種目として実施が決まっただけに「突然(五輪が)きたので」と戸惑った。

世界のトップレベルで活躍する西村だけに、周囲は「金メダルを」と期待する。しかし、出場資格もまだ明確ではなく、競技を統括するワールドスケート(旧国際ローラースポーツ連盟)からも詳細な通知はない。「とりあえず、海外のコンテストで結果を残すこと。それが(五輪に)つながると思う」と、10月にオセアニア地区で初めて行われるXゲーム・シドニーを目指して話していた。