世界ランキング19位の大坂なおみ(20=日清食品)が同26位のセリーナ・ウィリアムズ(36=米国)を6-2、6-4で破り、全米オープンを初制覇。男女を通じて日本初となる4大大会シングルス優勝の快挙を成し遂げた。

試合後、テレビ出演した大坂は伊達公子らと時折笑顔を見せながら試合を振り返った。

「(夢に見ていたセリーナ、描いていた夢と本当の決勝は)一緒だった。今はとても疲れ果てているが、幸せと感動の中で少しずつ起こっていることが入ってきた。父親とは会えていないが、母親とは抱き合ったときに今までの人生の感謝を込めて『ありがとう』と言った。(試合のキーは)セリーナは、スロースターターだと分かっていたので、私は出だしに積極的にいった。コーチのアドバイスもあるが走らないといけないということは覚悟できていた。会場に入る前からアウェーだと分かっていたのでそれを考えるよりも、彼女と大舞台で戦うことが光栄だと言い聞かせていた。(ファーストサービスがよく入っていたのは)セリーナのリターンはもちろん、彼女のゲームは強みなので、いいサーブを入れないといけなかった。そして自分の思うようなサーブができた。(優勝セレモニーでは)セリーナが、勝者にふさわしい選手でこの幸せをかみしめて感じてほしいと言われた。(表彰式前にバナナを食べていたのは)試合後の習慣だから。(次の夢は)目標は今も変わらず、どのトーナメントでも勝ちに行きたい。(今は)抹茶アイスを食べたい。我慢してた。(東レパンパシには)全米チャンピオンにふさわしい姿を見せたい。自身にプレッシャーをかけすぎず、コート上では楽しくプレーしたい」と話した。そして最後に「皆さんありがとうござしました。日本で起こった台風、地震についての話は耳に入っています。くれぐれもお大事にされて下さい」と被災地を心配した。