世界ランク6位の日本は同7位のイタリアに2-3(19-25、25-22、21-25、25-19、13-15)で敗れ、準決勝進出を逃した。

中田久美監督(53)就任後、イタリアには2勝1敗と勝ち越していたが、フルセットで惜敗した。日本は14日のセルビア戦に続く敗戦で3チーム中最下位が確定。セルビア、イタリアの準決勝進出が決まった。日本は19日に横浜アリーナで米国と5位決定戦に臨む。

日本は黒後を2試合ぶりに先発に戻して古賀と両サイドを組ませ、セッター対角には新鍋を入れて守備を固めた。第1セットは黒後、古賀のサイド攻撃と荒木の速攻などで食い下がったが、イタリアの強打を浴びて失った。第2セットは途中出場の石井の活躍でリードし、終盤の追い上げをかわして奪い返した。

第3セットは石井、新鍋、古賀が相手ブロックをかわしながら得点を重ねたが、相手の強打を止められず。第4セットを粘ってつないで相手のミスも誘って取ったが、最終セットで力尽きた。

中田監督は3次リーグを前にして「何とか崩したい。このままで終わらせたくない」と、イタリアの全勝ストップに意欲を見せていた。5月29日にネーションズリーグで対戦し、3-2のフルセットで勝っているが「スピードがあってミスの少ないチーム」と、高さだけではない戦力を評価していた。

イタリアはリオデジャネイロ五輪1次リーグ敗退からチーム再建に着手し、大幅な若返りを断行。1次リーグで世界1位の中国、2次リーグで同2位の米国を倒している。20年東京オリンピック(五輪)で日本のライバルになるのは間違いない。今大会での勝利は、2年後のメダル争いを考えても大きな意味を持つはずだった。

目標のメダルには手が届かなかった。ただ、中田監督は「課題も修正点も多いが、チームは確実に成長している」と手応えも感じている。今大会ラストマッチは米国との5位決定戦。前回王者を倒して締めくくる。