フィギュアスケート女子で昨季世界選手権銀メダルの樋口新葉(17=東京・開智日本橋学園高)が23日、成田空港からグランプリシリーズ第2戦(26~28日、カナダ)に向けて出発前に取材に応じ「まだまだ完璧ではないが、今の状態で一番いい演技ができれば」と語った。

先月カナダで行われた今季初戦となったオータム・クラシックでは5位と振るわなかった。ショートプログラム(SP)では3本のジャンプで1本の成功にとどまり、フリーでもジャンプミスが目立った。

さらに帰国後、右足甲に痛みを覚えた。「(医者によると)疲労骨折の手前。ときどき痛みが出る」。けがの様子を見ながらも、練習では通しで滑り込んできた。「最初から最後まで何も抜かずに練習できた。あとは足の調子とジャンプの感覚を持って行ければ。SPもフリーも大事なので、両方たくさん練習してきた」。

フリーでは新衣装で滑る予定だ。オレンジを基調とした衣装で「滑っているときに駆け抜けるような感じ」をイメージして作ってもらった。「SPもフリーもステップが1番の見所だと思うので、そこで観客を引き込めれば」と意気込んだ。