世界74位の西岡良仁(23=ミキハウス)が壮絶な試合を制し、2年ぶりの16強入りだ。次代を担う新星として、2月のリオオープンで準優勝した18歳で同58位のオジェアリアシム(カナダ)に6-7、6-4、7-6の2時間55分で逆転勝ち。「自分のプレーは悪くなかった。いいプレーができた」と喜びを爆発させた。

第1セットをタイブレークで落とし、第2セットも1-3とリードを許した。しかし、そこから4ゲームを連取し逆転。最後、第10ゲームで相手のサービスゲームを破り、6-4でセットオールに追いついた。

最終セットは、粘る西岡に対し、決めようと焦る相手がミスを連発。西岡が一気に5-1とリードした。西岡が持ち味の多様な球種と、相手のフォアの強打を封じ込む山なりのスピン球で追い込んだ。第7ゲームで1本、第8ゲームで2本のマッチポイントを握った。しかし、その度に相手の強打に屈し、開き直った相手が5オールに追いついた。

最後はタイブレークにもつれ込み、西岡は3-5で、リードを許す苦しい展開。1点を返すが、4-5で相手に2本のサーブ。キープされれば負けという土壇場から3点を連続して奪い死闘を制した。