【ブダペスト=三須一紀】女子ダブルス準決勝は日本人ペア対決となり、伊藤美誠(18=スターツ)早田ひな(18=日本生命)組が4-2で、佐藤瞳(21=ミキハウス)橋本帆乃香(20=同)組を下した。日本人ペアの決勝進出は48年ぶり。金メダルを取れば日本人ペアとしては1967年の森沢幸子、広田佐枝子ペア以来52年ぶり。国際ペアでを含めると75年の高橋省子、マリア・アレキサンドル(ルーマニア)ペア以来44年ぶりとなる。

みまひなペアは勝利の瞬間、静かにニコリとハイタッチした。目標の金メダルまでは、喜びを爆発させない。

第3ゲーム、14-16でデュースを制されゲームカウントを1-2とリードされた。早田は「『スマッシュ打っちゃえ』と打ち急ぎがあった。心の余裕がなかった。美誠のも焦った打ちミスがあった」と振り返った。

しかし、第4ゲームは一時、10-2と大量リードし、そのまま取り返す。橋本は「3ゲーム目まで同じやり方で来ていたが、4ゲーム目でピッチを早くしてきた」と感想を述べたが、みまひなペアに聞くと真相は違った。

早田は「足を動かしていこうと言っただけでした。そうすることで息が合ってきてテンポが上がったのだと思う」と説明。伊藤も「それが、どハマリした」と言った。そこから3ゲーム連取し、勝ちきった。

48年ぶりの決勝、52年ぶりの金メダルと、歴史の重みがのしかかるが伊藤は「52年ぶりは知らなかった。でも48年ぶりの決勝と言われるより、52年ぶりの金メダルと言われたい」と、悲願へ熱い思いを語った。

決勝の相手は強豪中国ペア孫穎莎、王曼■ペア。孫穎莎は伊藤が女子シングルス3回戦で敗れた相手。リベンジを果たし、世界の頂点を目指す。

※■は日の下に立