【ワシントン21日(日本時間22日)=桝田朗】21日のNBAドラフト2019でワシントン・ウィザーズから1順目9番目に指名された八村塁(21)が21日(日本時間22日)、ワシントンのチームの本拠地キャピタルワンアリーナ入団会見を行った。

八村の到着に合わせ、アリーナの外壁や内側の壁に、日本語で歓迎のメッセージが書かれた電光掲示板が登場。八村が、サーモンピンクのトレーナー姿でアリーナの入り口に現れると、大勢の球団スタッフから歓声の出迎えを受けた。

午後1時から、グレーのチェックのスーツに着替えて、スコット・ブルックス監督、トミー・シェパード副社長とともに入団会見に臨んだ。「会場の外の電光掲示板を見て『おおっ』と思った。中に入ったらコーチたちも待っていてくれてうれしかった」と、ワシントン初登場の感想を語った。

1順目指名を受けてから、会見や代理人との打ち合わせ、ニューヨークからワシントンへの移動など、慌ただしく過ごして「携帯を触る時間もないくらい。大量のメッセージもほとんど読めていないし、何とも言えない2日間で、本当にどれだけ大きなことをしたのか」と日本人初のNBA1順目指名の快挙をかみしめていた。

会見後に、シェパード副社長から手渡されたユニホームの背番号は「9」。しかし、これは八村が希望したものではなく、ウィザーズが1順目のい9番目に指名した記念につくったものだそうだ。背番号について八村は「リクエストは出しているので、そのうち決まると思う」と話した。八村が好きな8番か、尊敬するマイケル・ジョーダンの背番号で日本代表でもつけている23番が有力だ。この日のスーツの裏地にも、右側にアフリカ、左側に日の丸や日本を象徴するデザインをほどこし、ネクタイはウィザーズカラーのエンジ。八村らしいこだわりも見せて、プロ第1歩を踏み出した。