【バーゼル(スイス)=松熊洋介】2年連続同じ対決となった決勝は、世界ランキング1位の永原和可那(23)松本麻佑(24=北都銀行)組が同3位の福島由紀(26)広田彩花(25=アメリカンベイプ岐阜)組を21-11、20-22、23-21で破り、連覇を達成した。

昨年は初出場で、自分たちの力を試すだけだった。3回戦で同じ日本人のタカマツペアを倒すなど勢いに乗り、強敵を次々と撃破して決勝まで進んだ。決勝ではフクヒロペアに第1ゲームを先取され、第2ゲームも18-20と崖っぷちに追い込まれたところから逆転し、41年ぶりの金メダルを獲得した。

今年は王者で臨んだ世界選手権。永原は「昨年の優勝がなければ今の立ち位置もなかった。あの優勝があったからその後の結果もついてきたと思う。他の大会よりも思い入れは強い」と話していた。それまでは主に永原前、松本後ろという形だったのが、昨年の同大会以降、入れ替わっても得点が奪えるようになった。世界ランキングも1位になり、研究される立場になってもスタイルは変えなかった。「昨年のような初心の気持ちを忘れずに戦いたい」。1年前の自分たちを変えてくれた世界選手権で再び頂点に輝いた。