新潟アルビレックスBBはレバンガ北海道に55-77で敗れ、今季初の連勝を逃した。

55点は17年4月15日のサンロッカーズ渋谷戦で記録した57点を下回るBリーグ4季目でチーム最少得点。集中した試合運びで開幕からの連敗を止めた前日19日とは一変。ミス連発からリズムを崩して失点を重ねた。次節の23日、横浜ビー・コルセアーズとアウェーの横浜国際プールで対戦する。

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普段は温厚な大黒柱のPG五十嵐圭(39)が厳しい言葉を発した。「チーム全体に危機感がない。準備不足がこの結果」。ターンオーバーが17。ターンオーバーからの失点は25点にも上った。3点シュートは21本放ち成功は2本だけ。ミス連発と拙攻が、わずか55得点というチームワースト記録にも表れた。

庄司和広監督(45)は「チームの遂行力が低い」と1つのプレーへの責任感の希薄さを嘆いた。第4クオーター(Q)の入りだった。第3Q、一時は18点差をつけられたが、終了時には43-50と7点差まで詰めた。だが第4Q開始から北海道PFマーク・トランソリーニ(29)に連続8得点を許し、開始1分30秒ほどで15点差に広げられた。甘い守備とミスが要因。追い上げムードはしぼんだ。

前日19日は競り合いの中、我慢強い攻守で今季初勝利を挙げた。ただ五十嵐は「北海道の出来が良くなかっただけ。自分たちが良かったわけではない」とばっさり。この日、タイトな守備を続ける北海道にボール奪われる。押され気味の中での攻撃ではリズムに乗れない。悪循環を断ち切る結束力はなかった。試合後、選手はロッカールームでミーティングを行った。打破しなければならない現状の難しさを示していた。【斎藤慎一郎】

○…SG今村佳太(23)は得意の3点シュートが不発。5本放って成功は1本だった。「確率が悪すぎる。自分もチームも」。自分たちで作った形ではなく、相手の圧力の中で打つ状況に歯がゆさを感じた。何よりチームとして戦えていないことに「1つのポゼッションを大切にしないと」と厳しい表情で話した。