フィギュアスケート男子でグランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯9位となった島田高志郎(18=木下グループ)がフリーから一夜明けた24日、優勝した羽生結弦(ANA)に対する思いを明かした。札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われたエキシビション前に、2日間を振り返った。

今大会はショートプログラム(SP)6位発進だったが、フリー10位となり「自分の弱さを、今までにないぐらい感じました」。その上で、王者の姿に学ぶことは多かったという。

「羽生選手と一緒に出させていただいた試合は、本当に(価値が)大きくて。ショートの前、ショートの後も『羽生選手のように、もっとトップで戦いたい』っていう気持ちが芽生えました。『アスリートの魂』というのを、肌で感じながら一緒に練習することができたので、本当に受けた影響っていうのは、すごくポジティブなものです」

スイスを拠点とする島田は、06年トリノ五輪銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(34)に師事している。次の大舞台となる12月の全日本選手権(東京)に向けて「もちろん表彰台を目指します。そこが僕の今のモチベーションですが、まずは本当に自分に勝つことをただ求めている。本当にもう、自分に負けるのはこりごり。ただそれを求めながら練習したいと思います」と成長を誓った。

午後から行われたエキシビションではクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーをイメージしながら「I Want To Break Free」を熱演。かつら、ひげを用いるこだわりようで、場内を沸かせた。