柔道の東京五輪代表選考の1つである、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会が21日、当地で開幕する。

会場のISSドームでは20日、組み合わせ抽選会が行われた。

注目の女子52キロ級世界女王の阿部詩(19=日体大)は、順当に進めば昨年11月のGS大阪大会決勝で敗れた世界ランキング1位のブシャール(フランス)と決勝で対戦する。上位に進めば、27日にも五輪代表に決まる見込みだが、因縁の相手に雪辱を果たして、五輪切符を勝ち取る思いが強い。女子代表の増地克之監督(49)は、3カ月前の敗戦を踏まえて「今回は阿部が相手の上手をいくような準備をしてきた。瞬時の対応が求められるが、ちょっとしたチャンスをものにすることが大事」と話した。

女子は5階級で1番手が出場。阿部と同じく結果次第で、他の選手も五輪代表に決まる可能性がある。増地監督は「重圧もあるかと思うが、内定を意識せずに、自分の柔道をいかに出せるかということを伝えている。良いパフォーマンスを発揮してもらいたい」と、平常心で臨むことを呼び掛けた。

 

以下、出場選手

▽男子60キロ級 高藤直寿(パーク24)

▽男子66キロ級 阿部一二三(日体大)

▽男子73キロ級 大野将平(旭化成)

▽男子81キロ級 永瀬貴規(旭化成)

▽男子90キロ級 向翔一郎(ALSOK)

 

▽女子48キロ級 渡名喜風南(パーク24)

▽女子52キロ級 阿部詩(日体大)

▽女子63キロ級 田代未来(コマツ)

▽女子70キロ級 新井千鶴(三井住友海上)

▽女子78キロ級 浜田尚里(自衛隊)

▽女子78キロ超級 朝比奈沙羅(パーク24)