日本体操協会が8日、新体操団体日本代表「フェアリージャパンPOLA」が10日から国立科学センター(JISS)の専用練習場の使用を再開すると発表した。

東京オリンピック(五輪)金メダル候補の妖精たちが練習拠点に帰ってくる。4月以降、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、使用停止されていた施設の利用めどが立った。日本オリンピック委員会(JOC)らが定めるガイドライン、活動計画の提出、承認を経て、再開時期が決まった。

団体メンバーにとっては2カ月ぶりの集合になる。昨年の世界選手権では大きな失敗なく、団体総合で44年ぶりの銀、種目別ボールで史上初の金を手にした。その躍進を生んだのは、1年で350日以上にもなる共同生活だった。JISSの停止後は、11人のメンバーは各自の家でトレーニングを行ってきたが、再び集まることで武器である連係の再構築を目指していくことになる。

強化トップの山崎浩子強化本部長は、4月の一時解散にあたり、選手に「コロナウイルスにうつらない、うつさないということを一番に考えてください。いつでもアスリートとして、日本代表候補としてなすべきことは何なのかを考え、自己コントロールしてください。またいつここに戻れるかわかりませんが、元気な姿で会いましょう」と伝えた。各自がすべきことに向き合った2カ月間。より強くなるために、動き出す。