日本フェンシング協会は7日、今月17~19日に予選を開催する全日本選手権(東京・駒沢体育館)の個人戦トーナメント組み合わせを発表した。

新型コロナウイルス感染拡大防止策で全選手にPCR検査を実施するため、今年は出場者を32人から16人に厳選。原則、国内シニアランキングの男女上位16位までが推薦される中、日本の「お家芸」男子フルーレでは1回戦から敷根崇裕(ネクサス)と野口凌平(セルソース)の好カードが実現した。

反対側の山では、順当にいけば日本代表の松山恭助(JTB)と西藤俊哉(長野クラブ)が準決勝で対戦する。UberEats(ウーバーイーツ)配達員に挑戦して話題になった12年ロンドン五輪団体銀メダリストの三宅諒(フェンシングステージ)は、初戦で飯村一輝(龍谷大平安高)を迎え撃つ。

男子エペは見延和靖(ネクサス)が、男子サーブルは徳南堅太(デロイトトーマツ)がランキング1位から頂点を狙う。男子エペで東京五輪(オリンピック)出場を確実にしている山田優(自衛隊)は、5月に腰の手術を受けた影響で欠場すると表明している。

女子フルーレは東莉央、晟良の姉妹(ともに日体大)がトーナメントの両端から勝ち上がりを目指し、女子エペは佐藤希望(大垣共立銀行)が、女子サーブルは江村美咲(中大)が、それぞれ同1位として登場する。近代5種、モデルとの“三刀流”で注目の才藤歩夢(マイナビ)は、女子エペの初戦で黒木夢(タマディック)と戦う。

予選はラウンド16から準決勝まで1日2種目、1人最大3試合が無観客で行われる。

▼17日 女子エペ、男子サーブル

▼18日 男子フルーレ、女子サーブル

▼19日 女子フルーレ、男子エペ

決勝は26日、都内のニューピアホールで。同じく無観客で全6種目がライブ配信される。【木下淳】