昨季インターハイ女王の吉岡詩果(17=植草学園大付高3年)がショートプログラム(SP)に続きフリーでも86・95点で1位となり、合計141・87点で優勝した。

冒頭の3回転ループが1回転になり、「1つ目をパンクしてしまい、その後から気持ちが焦って跳んでしまったかなという感じです」と反省。続く3回転ルッツがステップアウト、3回転フリップのエッジエラーなども重なった。演技後には少しうつむき、「優勝はうれしいですが、演技自体は全然良くないので、東日本までに調子を上げて良い演技をできるようにしたい」と振り返った。

フリーの新プログラムはスーザン・ボイルが歌う「メモリー」と使用する。吉田陽菜が以前滑っていた際に気に入り、コーチと話し合って決めたという。今季初戦で、シニアデビュー戦となった。シニア初優勝は果たしたが、今季の目標として掲げる全日本選手権出場へ、「いまのままでは全然駄目。1カ月間もっと練習して調子を上げていきたい」と見据えた。

2位は河西萌音(21=山梨学院大)で130・42点、3位は増田未夢(18=白鵬女子高)で124・27点だった。