6戦全勝だった早大が2年連続で明大に敗れ、13年ぶりの対抗戦全勝優勝を逃した。

前半16分から8分間で3トライを許す展開。両軍最重量115キロのプロップ小林賢太が1本を返し、後半も2年生ハーフ団のSH小西泰聖のトライとSO吉村紘のキックで12点差に迫ったが、最後は20点差。07年に五郎丸、畠山らが遂げた全勝Vどころか2位に陥落した。

NO8丸尾主将が「接点とスクラムが想定以上だった。重くて強かった」と認めたように、明大の圧力で後半7つの反則を重ねて自滅。昨年度の花園で桐蔭学園(神奈川)を単独初優勝に導いたスーパー1年生の伊藤大祐を残り30分から投入した後もミスが続いた。

連覇を目指す大学選手権で借りを返すしかない。昨年も対抗戦は7-36で完敗しながら決勝で45-35。相良南海夫監督(51)は「同じストーリーがあるか分からないが、今日は自分たちで流れを失った。選手権に向けて課題を克服したい」と切り替えた。【木下淳】