新潟アルビレックスBBは今季3度目の3連敗を喫した。11月8日の宇都宮ブレックス戦以来、1カ月ぶりのアオーレ長岡での一戦。前半は千葉ジェッツふなばしを相手に粘り強さを見せた。苦闘の中、PG五十嵐圭(40)が果敢な攻撃でチームを刺激したが及ばなかった。

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五十嵐が3点シュートを決めた。ベンチスタートの第2Q、22-33の残り5分20秒でコートに入ると、38秒後に最初のシュートを沈める。1カ月ぶりにアオーレ長岡のファンに見せる雄姿。千葉に傾いた流れを引き戻そうとする意地の1本。その後も周囲を巧みに動かし、前半のビハインドを12点にとどめた。第3Qもチーム最初の得点で3点シュートを決めた。「ここ数試合、いい形で打てている」。ここまで3点シュートの成功率は41・9%でリーグ7位。リーグ戦の中断明けからの3試合では17本を放って8本成功の47%と精度を上げている。

新潟はこの試合の前まで6勝。五十嵐が2ケタ得点を記録した試合は4勝。その4試合の3点シュートの成功は20本を放って12本で1試合平均成功率は60%に上る。「自分が得点することを意識する」。それが、勝利への最短ルートでもあった。福田将吾監督(36)は「千葉戦はチームの成長を証明する試合」と位置付けていた。9月のプレシーズンでは76-96、57-88と大差で連敗。外国籍選手が入れ替わった現段階の力を測る好機会だった。強敵を相手に前半はその一端を見せた。だが、試合を支配する力は見せられなかった。