前回準優勝の明大が4大会連続で4強に進んだ。日大にフィジカル勝負を挑まれて中盤まで苦戦したが、関東大学対抗戦2連覇の実力を示し、後半3トライで貫禄の勝利を挙げた。

【前半】

<明大7-0日大>

5分、明大が右に展開した中でCTB児玉樹(3年=秋田工)が先制トライ。192センチ、102キロの体格を誇る男が味方からのハンドパスを受け、守備陣の間を抜け出した。SO森勇登(4年=東福岡)のコンバージョンキック成功

<明12-0日>

21分、明大が中央から右へ展開し、最後は明大WTB石川貴大(4年=報徳学園)が右の大外を破ってトライ。森のキック失敗。明治が12点リードで折り返した

【後半】

<明12-7日>

3分、ゴール前でFWが連続攻撃を仕掛け、最後はNO8シオネ・ハラシリ(3年=目黒学院)がトライをもぎ取った。前半の終了間際も同様の形で押し込みながら、明大の強力ディフェンスに阻まれていただけに、力勝負の同じ形で奪い切った日大フィフティーンはほぼ全員がガッツポーズして喜んだ。SH村上陽平(4年=仙台育英)のゴール成功で5点差に迫った

<明19-7日>

13分、明大が奪い返す。相手ゴール前の右サイドから中央へ。NO8箸本龍雅主将(4年=東福岡)がステップからの突っ込みで突破口を開くと、さらに左へ展開し、最後はFB雲山弘貴(3年=報徳学園)がインゴールに飛び込んだ。大学ラグビー界を代表する2人を中心に、再びリードを広げた。森のゴール成功

<明26-7日>

20分、再びゴール前まで押し込むと、密集からフランカー福田陸人(3年=国学院栃木)が右に持ち出してインゴールへ一直線。森のゴール成功

<明29-7日>

28分、森のPG成功

<34-7日>

33分、明大の石川が2本目のトライ。ゴール前の密集から抜けたSH飯沼蓮(3年=日川)のパスを受けると、大外をまくって右隅に決めた。森のキック失敗

最後は明大が日大を突き放し、17年度からの連続ベスト4進出を4大会に伸ばした。【木下淳】