高校ラグビー界の常識を変える。2連覇を目指す桐蔭学園の藤原秀之監督やNO8佐藤健次主将(3年)が決勝の京都成章戦前日の8日、会見を開き、意気込みを語った。

前回大会で初の単独優勝を飾った東の横綱は「西高東低」と言われてきた高校ラグビー界の流れを変えた。「東高西低」を定着させるべく、東日本勢では相模台工(現・神奈川総産)以来の大会連覇を狙う。

1回戦の茗渓学園(茨城)を皮切りにこれまで5試合を戦ってきた。準々決勝では前回準優勝の御所実(奈良)、準決勝では大阪朝鮮高(大阪第2)と西のライバル校を次々と撃破。3大会連続で決勝に進んだ。

伝統の継続ラグビーは今大会でも健在。今大会は重量級のFW陣の存在感も増している。「桐蔭学園史上最重量FW」(藤原監督)と評する130キロのプロップ田中諒汰(3年)を筆頭に、前回大会も主力だったロック青木恵斗(3年)や主将の佐藤が輝きを放つ。

恐怖の「ピラニアタックル」を売りに堅い守備で勝ち上がってきた相手。藤原監督は「準備してきたことをしっかり出して、見ていてもやっていても楽しいラグビーをしたい」と言えば、佐藤主将も「しんどい時でも体を張りチームを引っ張りたい」と力強い言葉で連覇を見据えた。【平山連】