男子は新潟明訓が2年ぶり8度目の優勝を決めた。決勝は新潟商に3-2で逆転勝ちし、昨年決勝のリベンジを果たした。1-2からの副将戦で田村悠成(2年)が勝ち、2-2のタイ。大将の田畑政樹(2年)が長谷川功成(2年)から「面」を奪い、3月の全国選抜(愛知)の出場権を獲得した。
試合終了を告げるブザーが鳴った。優勝が決まった瞬間から大将の田畑は防具を着けたまま泣きだした。「今までは悔し涙ばかりだった。うれし涙は初めて。初めてです」。試合会場を引き揚げ、体育館ロビーに出ても防具の中の顔は涙が止まらなかった。「(同僚に)泣きながらありがとう、と言われた。このチームで良かった」。そう話し、やっと笑顔をみせた。
新潟商との決勝は苦戦した。中堅戦を終えて対戦成績は1-2。あとがないピンチに登場した副将の田村は「小手」を先取されて、さらにピンチを広げた。そんな危機的な状況から「面」を2連続で奪って逆転勝ち。対戦成績を2-2の振り出しに戻した。そして優勝の行方を左右する大将戦。試合に挑んだ田畑は「こっちの流れ。無心でいった」と言ったが、冷静にプランを練っていた。「相手の出ばなをとらえようと狙った」と読み通りに「面」を1本を決めて優勝を確定させた。前日9日に行われた個人戦(全国選抜には個人戦はない)でV2を決めた副将・田村と2位の大将・田畑が優勝へ、両輪で活躍した。
コロナ禍で対外試合が極端に減った。例年なら年末年始の県外遠征で約50試合こなしていたが、今年は取りやめ。県外校との対戦で実力を試すことができなかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で前回の全国選抜大会は中止になったが、現時点では今年の選抜の開催も不透明だ。中学、高校を通して初の全国を決めた田畑は「なくなってほしくない。(全国大会は)夢の舞台です」と開催を祈るように話した。【涌井幹雄】


