2度目の優勝を狙う世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)が全豪通算17勝目をあげ、伊達公子を抜いて全豪での日本女子歴代勝利数単独2位に浮上した。元世界4位で同43位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)に6-2、6-3でストレート勝ち。今大会自身最速の時速195キロのサーブも飛び出し、1度もブレークポイントさえ与えなかった。3回戦では同30位のジャブール(チュニジア)と対戦する。両者は初対戦となる。

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試合中に、観客席から男性の「愛している!」の声援が大坂に飛んだ。試合後、勝利者インタビューで、満面の笑みで「ありがとう」と返した。世界を魅了するテニスで、ファンの心をわしづかみ。わずか61分の快勝で、元世界4位にプレーをさせなかった。

弾道が一直線の豪打のサーブから、横回転、縦回転など、多彩なサーブで相手をくぎ付けだ。初対戦で「何をしてくるか分からない難しい相手」と警戒していただけに、サーブで先手必勝だ。

「ボン!」。第2セットの4-2リード。大坂のサービスゲームの1ポイント目で、とんでもない打球音が響いた。時速195キロのサーブで時速195キロ。今大会自身最速をマークし、女子全体ではS・ウィリアムズの200キロに次ぐ2番目の速さとなった。

そのサーブで、1回戦では2本しかなかったエースが、この日は10本。サービスゲームを落とさないどころか、1度もブレークポイントを与えずに、スコア以上の力の差を見せつけた。

久しぶりに天然の“なおみ節”も飛び出した。「私は夢を見ると、それが現実になる」と正夢を主張。そして、「昨晩、この試合に負ける夢も見た」。怖くて、チームのみんなに相談し「少し楽になった」。そして「相手のことはどうにもできない。自分のことだけに集中しようと、サーブを打ったら勝てた」と、苦笑いだ。

この1勝で、1回戦で記録した自身の最多連勝記録を16に伸ばした。全豪の通算勝利も17勝となった。勝利数で並んでいた伊達公子を抜き、日本女子歴代2位に浮上。杉山愛の持つ最多19勝に残り2勝と迫った。4回戦進出で並び、ベスト8進出で、全豪日本女子歴代最多勝利となる。

次戦のジャブールは、昨年の全豪で8強入りした強豪だ。身長167センチと決して上背はないが、何でもできるオールラウンダーでファイターだ。公式戦ではないが、15年ツアー最終戦で行われたライジングスター戦で対戦し、その時は大坂が勝った。「気が抜けない相手」と警戒するが、その進撃は止まる気配を見せない。【吉松忠弘】

◆放送 WOWOWで全日生放送、同時配信される。