18年全日本ジュニア女王の横井ゆは菜(21=中京大)は2季ぶりのGP戦線で「私の元気さが伝われば」と持ち味を出していく。

調整は上々のようで「最初は崩れてしまって『お、ヤバい』と思ったんですけど、最後の方に感触をつかめて、いいジャンプで終われたのは良かったかなと。自分では分からなかったけど、無意識のうちに前傾していたのが最初に跳べなかった要因じゃないか、とコーチから言われました。氷は日本と違いはあるけど、許容範囲内。氷どうのこうのより、この地で滑れることがうれしくて。ずっと幸せだなあと思いながら滑っていました!」とハキハキ答えた。

今季は、競技を続ける価値を見失いかけていたという。その中で選んだフリー曲がクイーンメドレー。検索して調べた歌詞の一節「くよくよしている暇はない」に救われ、この大会では「歌詞の意味を体現したい」と気持ちを持ち直していた。その明るいロックナンバーを米国のファンへ。「今日は観客の皆さんの反応を見る余裕がなかったんですけど、本番でも盛り上げられるようにしたい」と意気込んだ。

目標を聞かれると「ポイントを取ること。GPファイナルに向けてのポイントではなく、大会に出るためのミニマムポイントをできるだけ多く取りたい。目標というより、やらなければいけないこと。ただ、それよりも、ちゃんと試合を楽しむ演技をしたい。自分自身がプログラムを滑ることで元気になりたい。そして私の元気さが見ている方々に伝わるようにしたい」と決意を口にしていた。

女子ショートプログラム(SP)は日本時間の24日午前7時19分から開始予定となっている。【木下淳】