「水泳の日」2021~TOKYO~が24日、東京辰己国際水泳場で行われ、小谷実可子さん(55)が全体進行役のほか、アーティスティックスイミング(AS)の特別演技も披露し、生涯親しめる水泳の魅力を伝えた。

藤丸真世さん(42)、三井梨紗子さん(28)、荒井美帆さん(33)と4人でのチーム演技では、年齢を感じさせない躍動感あふれた内容で、観客の拍手を浴びた。「4人で、いくつになっても感動を伝えようね、と話し、20代、30代、40代、50代で泳いだ。これがスポーツの力として広がっていくようにしたい」と満足した様子の小谷さん。一緒にインタビューに応じた主催の東京都水泳協会北島康介会長(39)に「北島会長とミックスデュエットしたい」と来年の特別演技での共演をリクエストし、同氏に苦笑いさせる場面もあった。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会スポーツディレクターとして、9月までの1年間は泳げなかった。この日の特別演技が決まると、10月から練習を開始。辰己水泳場で3回、個人で6回をこなし、本番での成功につなげた。11月25日には同会場で行われる「東京都ASマスターズルーティン大会2021」への出場も決定。来年5~6月に鹿児島で開催される「世界マスターズ水泳選手権」AS競技に向け、小谷さんはやる気満々だった。

なお、この日のイベントでは、競泳のクリニックやニチレイチャレンジ泳力検定会(日刊スポーツ新聞社協力)も行われ、参加者と観客が水泳の楽しさを満喫した。