ショートプログラム(SP)2位の柴山歩(13=木下アカデミー)が、髪飾り落下のアクシデントがありながらも逆転優勝した。

フリー1位の113・34点を記録し、合計177・70点。中盤のスピンから髪を気にし、演技後は落ちた飾りを拾った。コスチューム落下は1点減点だが、冒頭のルッツ-トーループの連続3回転着氷など演技の質で補い「落ちるのは初めてです。髪をセットした時から『緩いな』というのがあった。そういうところで点数を落とすのはもったいないので、ここから改善したいです」と振り返った。

昨季はノービスA(6月30日時点で11~12歳)から推薦で出場し、4位と躍進した全日本ジュニア選手権(19~21日、名古屋)の切符を獲得。同じリンクで練習する4回転ジャンパーで、1学年下の島田麻央(13=木下アカデミー)もすでに出場を決めている。

「1年ぶりに戦うので、去年よりも差が縮まっていればいいと思うし、去年よりはたくさんいろいろな部分で成長した。麻央と直接戦う試合でも、出せたらいいなと思います」

次世代を担う2人が大舞台で競い合う。【松本航】