東京オリンピック(五輪)バレーボール男子日本代表のアウトサイドヒッター、高橋藍(20=日体大)が、五輪の時をほうふつとさせる妙技で観衆を湧かせた。17日に横浜市内で、在籍する日体大の体育研究発表実演会があり、所属するバレーボール部員に交じって参加した。

背番号20が付けられた白のユニホーム着てプレーした高橋は、スパイクを打つと見せかけて、空中でトスに切り替える「フェイクセット」を披露した。

これは東京五輪準々決勝の日本-ブラジル戦で話題になり、一時ツイッター上のトレンドになった。相手のブロックをかく乱し、味方の得点をお膳立てする高等テクニック。実演会を終えて取材に応じた高橋は「来ていただいたお客さんに、目の前で迫力を感じてほしいと思って」と満足げに語り、29日に開幕する全日本選手権に向け復調ぶりをアピールした。