日本(世界ランク10位)が敵地でスコットランド(同7位)に20-29で敗れ、21年のテストマッチを終えた。

後半32分には6点差に迫ったが、あと1歩届かず、前週ポルトガル(同19位)に勝利した欧州遠征を1勝2敗で終えた。

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6万人を超える大観衆の前で体を張り、2試合連続先発となったフランカーのリーチ・マイケルが第一声を発した。

「あらためてアウェーで勝つのは難しいと思いました。満足は全くない。アウェーでどうやって勝つか。もっと真剣に、今後考えないといけないと思います」

2年前、ワールドカップ(W杯)日本大会1次リーグ最終戦の勝利とは正反対の環境だった。遠征初戦はアイルランドに5-60の大敗。異国での苦しい戦いが続く状況で粘った。シンビン(10分間退場)で1人少ない相手に対し、後半はSO松田力也がPG3本成功。6点差に迫ったが、39分に相手SOラッセルのPGで決着がついた。リーチは「相手は簡単に折れないとあらためて思った。アウェーではそういう部分が見えてこない。80分の戦いがどれだけ大変かを感じた」と正直な思いを明かした。

昨季は新型コロナウイルスの影響でテストマッチが行えなかった。この日は24歳のCTB中野将伍、22歳のWTBシオサイア・フィフィタらが先発。ジョセフ・ヘッドコーチは「すごく前向きな経験。未来に向けて若い選手がやってくれた」と新たな戦力育成にも向き合った。勝負は23年W杯フランス大会。ほろ苦い経験を異国で勝つための糧にする。【松本航】