東京オリンピック(五輪)で日本悲願の金メダルに輝いた男子エペ日本代表が五輪後初戦を迎え、銅メダルを獲得した。3位決定戦でハンガリーに45-34で快勝した。

歓喜の東京五輪から約4カ月。スイスの首都で行われた国際大会に、金メンバー4人のうち2人を入れ替えた「エペジーーン」が参戦。第1シードとしてテーブル32から登場した日本はノルウェーに45-38、ドイツに45-32、ウクライナに45-37と順調に勝ち上がった。

準決勝では、東京五輪の決勝で死闘の末に45-36で破ったROC(ロシア・オリンピック委員会)に34-45。借りを返された形となったものの、最後の3決では王者の意地で難敵ハンガリーに勝ち切った。

メンバーは、五輪直後の世界ランキングで個人、団体ともに1位となったエース山田優(自衛隊)と、アンカーの加納虹輝(JAL)が引き続きチームをけん引。主将の見延和靖(ネクサス)は手術明けの影響か個人戦だけ出場し、宇山賢(三菱電機)は引退して後進に託していた。

代わって古俣聖(本間組)と、山田の“弟子”として期待の松本龍(日大)が入った新生エペ陣。ウクライナでの直前合宿から一体感を高めていた。

山田はツイッターで「団体戦は3位!世界ランキングはロシアに抜かれて2位へ:でも年内最後のワールドカップでメダルとれてよかった!みんなありがとう!応援してくださった皆様もありがとうございました」と一定の成果に納得。加納も「団体戦3位!応援ありがとうございました!シーズン1試合目から好スタートきれました」と、つぶやきに手応えを込めた。

連覇がかかる24年パリ五輪へ、上々の発進。日本協会前会長で男子フルーレの銀メダル2個を持つ太田雄貴氏も「オリンピックのメンバーと2人入れ替えての新シーズン。そして銅メダル。男子エペは若手も育っていて頼もしい」とツイート。終盤は深夜に差し掛かった試合にもかかわらず、リアルタイムで反応するファンも五輪前に比べ増えていた。日本の層の厚さ、競技の注目度増を証明する大会にもなった。【木下淳】