東京オリンピック(五輪)の卓球混合ダブルスで伊藤美誠(21=スターツ)とのペアで金メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)が7日、「SWANS」ブランドのサングラスを製造販売する山本光学(大阪府)とアンバサダー契約を締結し、屋内競技で使用するサングラスなどのアイウェアの開発や普及に協力していくことを発表した。

東京五輪で水谷は、通常とは逆のレンズの下から伸びるフレームの「逆さまサングラス」を着用した。山本光学が2年の歳月をかけて開発した屋内照明のまぶしさを抑えてボールを見えやすくするレンズを採用。振動を抑える機能も備えて「叫んでもずれない」とSNSで話題になり、大会後に一般に限定販売された。

その後も東京五輪での水谷の活躍を通じて、卓球のほかバドミントンやインドアテニスなどの屋内競技愛好者からサングラスの問い合わせが山本光学に多数寄せられたことから、同社では水谷とともにさらに屋内競技に適したレンズやフレームの製品開発を進めることになった。

水谷は「21年の国際大会ではアイウェアのおかげで明るい会場でもしっかりとボールの回転や相手の動きをとらえることができ、勝利につながりました。現役は引退しましたが、今後は私の経験を生かして卓球をはじめとした屋内競技で快適にプレーできるアイウェア開発をともに行っていきたい」とコメントした。