東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)が8日、開催中の国際オリンピック委員会(IOC)理事会における東京2020大会の最終報告を終え、都内で会見した。

「東京大会の最後の総括意見交換ということで、橋本(聖子)会長から開催の意義、将来へ継承したい東京2020モデルについて報告があった。私からは競技、会場、コロナ、輸送、サイバーセキュリティー持続可能性、ボランティア、選手村、マーケティング、復興、デジタル施策などの報告をした」と説明した。

IOCジョン・コーツ調整委員長からは「高く評価していただいた。この8年間を網羅的に総括され、組織委がIOCと強固な関係を築いたことが成功の要因であると。1年延期という大変重要な決定をしたわけだが、決断、準備は東京でなければ困難だったのではないか、とも。安心安全な大会をデリバリーしてくれた、レガシーとして残るであろう、とお話しいただいた」と評されたことを明らかにした。【木下淳】