全国高校ラグビーが27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。2年ぶり7度目出場の静岡聖光学院は、同日の1回戦で3年連続7度目出場の高知中央と対する。丸尾瑛(えい)主将(3年)は「攻守で相手のトンガ人留学生対策をやってきた」と強調。初戦を突破すれば、30日の2回戦の相手は、40年連続50度目出場でBシードの強豪・佐賀工。チーム悲願の「シード校初撃破」を狙う。

部員らは平日の毎日、参加できる選手が昼休みにミーティングをしている。昼食後、会議室に集まり、約20分間、話し合う。守備や攻撃、スクラム、ラインアウトなどの担当リーダーが、交代で練習について、前日の振り返りや当日の予習をする。映像を使い、戦術も組み立てる。丸尾主将は「リーダーを担当するのは3年生。指導力の発揮を促す効果もある。学年に関係なく意見を交わせるのもいいところ」と話した。今秋の県大会優勝後、このミーティングで全国大会を見据えた戦術確認などを行ってきた。相手について宿題で分析し、今週初めに最後の発表をした。「戦術は分かりやすく文字にして、具体的なイメージを伝えた」と丸尾主将。特に3年生はこの1カ月、気合が入ったミーティングをしてきたという。

大会が近いこの時期は、放課後練習後の自主練習時間を増やし、個々のプレー技術を磨いてきた。丸尾主将は「全員が団結し、1戦でも多く勝ち上がりたい」と闘志を燃やした。【倉橋徹也】