前回優勝の瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)が決勝進出を決めた。準決勝1組に登場し、今季自己最高となる1分56秒74で1着、全体3位で通過した。午前の予選最終組でも1着、全体3位タイだった。

準決勝では東京五輪400メートル個人メドレー金メダルのチェイス・カリシュ(米国)と同じレース。その強敵にレース途中から先行される展開となったが、最後の自由形で並びかけて交わし、わずか0秒02秒差の1着でフィニッシュした。レース直後に水中で結果を確認し、笑みを浮かべた。

開口一番「疲れました」と話した瀬戸は、「リラックスして、いい泳ぎができた」と準決勝の泳ぎを振り返った。

24年パリ五輪を最大目標に、東海大の加藤健志監督の指導を受けて猛特訓に励んでいる。この日のレース直後にも、「1歩1歩パリに向けて頑張っていくなかで、課題を見つけて次につなげようとしている」と中長期的な視点から口にする。そのうえで「体はしんどいけれど、調子が上がらない中でも戦えるように努力したい」と決勝を見据えた。

準決勝2組では、大会初日の400メートル個人メドレーで歴代2位の好記録で圧勝したレオン・マルシャン(フランス)が堂々1着。最後は流しながらも、1分55秒75の好タイムをたたき出した。