昨夏の東京オリンピック(五輪)銀メダルの日本代表(世界ランク8位)がラトビア(同24位)に快勝した。

前半は3点シュートがなかなか決まらなかった日本だが、2点シュートを高確率で決めて試合を優位に進めた。ベンチスタートだった渡嘉敷来夢が高さを生かして得点を量産。20歳の平下愛佳は守備の読みがさえ、前半だけで4スチールをマークした。

後半に相手がリズムをつかみかけた時間帯もあったが、日本は堅い守りでリードを守り抜いた。

渡嘉敷はチーム最多15得点をマーク。平下は試合を通じて6リバウンド、6スチールを記録した。

恩塚亨監督は「いままでトレーニングしてきた守備とペイントエリアのフィニッシュで大きな成果が得られた」と満足げ。ゴール付近でのシュートが高確率で決まったことと、堅守で33回のターンオーバーを誘ったことを収穫にあげた。

チームをけん引する高田真希は「前半は3点シュートがなかなか決まらなかったが、プレッシャーを掛けた守備から自分たちの流れを呼び込んだ。我慢しながら、全員でつないだ結果がこのような結果になった」。チームとして我慢を重ねたことで第4クオーターに多くの3点シュートの成功につながったとし、「この成果をW杯でも発揮したい」と誓った。

今回の国際強化試合は、9月開幕のW杯本戦(シドニー)を見据えた貴重な実戦機会。12日も同会場で同じカードが組まれる。

男子日本代表(世界ランク38位)は13、14日に同会場でイラン(同23位)と対戦する。