開志国際が2連覇を達成し、3大会連続3度目の全国大会出場を決めた。3年連続になった新潟工との決戦は17-10で競り勝った。5-10の後半13分、フランカー小島拓人(3年)が同点のトライ。FB星遥大(2年)のゴールも決まって12-10と勝ち越した。小島は終了間際にもダメ押しのトライを奪った。全国大会は12月27日から大阪・花園ラグビー場で行われる。

花園への“道筋”が小島には見えた。「自分で行けるところまで行こうと思った」。5-10の後半13分、密集からつないだボールを手に新潟工の守備を突き破った。ゴール左のエリアに飛び込んで同点。立ち上がる小島のもとに笑顔のチームメートが駆け寄った。

星がコンバージョンを決めて12-10と勝ち越し。チームのテンションは高まった。試合終了間際、小島は今度はゴール右の起点からパスを受けてトライ。「狙っていた。自分でボールを呼んだ」。週1回、関東大学リーグ戦4部の新潟食料農大と練習試合をしてきた。大学生相手に磨いた突破力が大一番で生きた。

前半3分にはPGで3点を先制された。5-3とリードし折り返した後半10分にはスクラムサイドを突破されてトライ、ゴールを許し5-10と逆転された。それでも落ち着いていた。新潟工の武器のモールからの攻撃を懸命に押し止めた。SH桜井愛世主将(3年)は「今までやってきたベーシックなところをしっかり出せた」。FW-FW-BKとつなぐ形を忘れなかった。

高橋昌徳監督(43)は「私が就任してから(5年目で)一番、力がある」とチームを誇った。ハーフタイムで高橋監督から特別な指示はなかった。桜井主将を中心に修正点と優位な部分を確認した。スタメン15人中8人が昨年からのレギュラーで、ベンチ入り25人中15人が昨年の花園を経験する。踏んだ舞台の大きさも土台にあった。「目標は全国ベスト8。ここは通過点」と桜井主将。勝ち切る力を身につけたことを証明し、全国切符をつかんだ。【斎藤慎一郎】

■新潟工、王座奪還ならず

新潟工は一昨年以来の王座奪還はならなかった。前半3分にPGで先制し、3-5の後半2分にはフッカー稲村禅(3年)のトライとゴール成功で10-5と勝ち越し。その後は開志国際のしぶとい攻撃に逆転を許したが、成長ぶりは披露した。昨年11月の新人戦県大会決勝では14-57の大差で敗れた相手に、この日は互角に戦った。FWを軸に押し込むだけでなく、バックスを使って横に展開する形も見せた。斎藤敏監督(42)は「新潟工の新しいスタイルを出せたと思う」と選手をたたえていた。