B1新潟アルビレックスBBは26、27日に同地区の横浜ビー・コルセアーズとアウェーの横浜国際プールで対戦する。

現在10連敗中(1勝10敗)で中地区、リーグ順位で最下位に沈む中、ここからアウェー3連戦で始まる9日間で5試合の強行日程が待つ。新加入ながら、既にチームの主力になっているPFケヴェ・アルマ(23)が連敗脱出へチームをけん引する。

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低迷するチームにあって、アルマの安定感は頼もしい。「もう少しで、勝てるところまできている」。20日の群馬戦の2戦目に20得点12リバウンドで今季4度目のダブル・ダブル。手応えを横浜BC戦に持ち込み、黒星連鎖を止める覚悟でいる。

今季、米バージニア工科大から入団。新潟がプロデビューのチームだが、すでに不可欠な存在だ。1試合平均出場時間30分39秒、同リバウンド7・6本はともにチームトップ。同得点14・0点は、15・6点のSFロスコ・アレン(29)に次いでチーム2位を記録する。

そのアレンは群馬2戦目で負傷し欠場。加えて横浜BC戦からアウェー三河戦(30日)、中2日でホーム仙台戦(3、4日・アオーレ長岡)と強行日程で、アルマにかかる期待はより一層、高くなる。「誰がロスコの代わりに活躍するか。自分がやるというメンタルを持ち続けなければならない」とアルマは決意を口にする。

頼りになる“パートナー”もできた。19、20日群馬戦からプレーするCコフィ・コーバーン(23)だ。NBAのサマーリーグなどからの顔見知り。同世代で仲がよく、すでに新潟で4度、食事をともにした。「コフィが内にいることで相手が警戒する。自分がドライブをしたり、外のシュートを狙うスペースができる」。コンビを組み2戦目、20日の群馬戦では3点シュート4本成功と、その一端を見せた。

18日に合流し、2試合を戦ったコーバーンは「絶対に勝ちたい」と話しているという。アルマも「その気持ちを大切に頑張らないと」と自らに言い聞かせる。新加入の2人が連敗脱出へチームを導く。【斎藤慎一郎】