初日は全階級を日本勢が制覇した。

男子73キロ級は10月の世界選手権2位の橋本壮市(31=パーク24)が、東京オリンピック(五輪)で2連覇の大野将平(30=旭化成)が直前に欠場した大会を制した。決勝で、粘る古賀颯人(25=慶応高教)を延長戦の末に振り切った。

古賀は92年バルセロナ五輪男子71キロ級の金メダリスト古賀稔彦さん(享年53)の長男で、GS初出場だった。

男子81キロ級は小原拳哉(28=パーク24)が、東京五輪金メダルの永瀬貴規(29=旭化成)から「人生初勝利」を収め、GS初優勝を遂げた。

男子90キロ級は、世界選手権2回戦敗退の増山香補(23=パーク24)がリベンジ。2カ月前に敗れた東京五輪金のベカウリ(ジョージア)に借りを返し、決勝では同銀のトリッペル(ドイツ)に一本勝ちした。

女子57キロ級は世界選手権2位の舟久保遥香(24=三井住友海上)が優勝。東京五輪銅メダルの芳田司(27=コマツ)に寝技で一本勝ちした。

女子63キロ級は、五輪2大会連続出場中の高市(旧姓田代)未来(28=コマツ)が11月の結婚後、初の国際大会を「デビュー戦」として頂点に立った。

女子70キロ級は世界選手権3位の新添左季(26=自衛隊)が制した。【木下淳】