初出場の東洋大(関東リーグ戦3位)は札幌山の手高OBが奮闘した。札幌山の手高出身のCTB繁松秀太(4年)が早大(関東対抗戦3位)戦でフル出場した。19-34の逆転負けを喫したが、歴代最多16度の優勝を誇る相手に「目標はタックル成功率100%」と意気込んでいた通り、好タックルで何度もピンチをしのぎ、後半26分までリードするなど、伝統校を苦しめた。
東洋大は今年、29年ぶりに1部昇格。9月のリーグ戦初戦では、5連覇を達成した東海大を27-24で撃破した。この試合で、プレーヤーオブザマッチに輝いたのが繁松だった。「一昨年2部で優勝したのにコロナで入れ替え戦が中止になり、昇格できなかった。悔しい思いをした先輩たちのためにも勝ちたかった」と振り返る。
高校時代に母校訪問したOBで日本代表のリーチ・マイケル(34=BL東京)からもらった「ラグビーにおいて、もっとも信頼できるのは、タックルのできる人間」の言葉を胸に刻み、突き進んできた。さらに自己啓発系の雑誌を読み、部員同士で感想を発表し合う。起きてすぐ、寮の玄関や周囲を掃除する…。人間力やコミュニケーション力が高まりそうなことはすべて試し、全部員の意識を底上げした。
兄哲大(23=札幌山の手高出)は、昨春明大を卒業し、現在はリーグワン2部浦安のフランカー。繁松は最初で最後の全国大学選手権で公式戦は終了。卒業後は4部に相当するトップイーストAの東京ガスに進む。「いつかリーグワンで兄と戦いたい」と次なるステージでの夢を描いた。【中島洋尚】
◆繁松秀太(しげまつ・しゅうた)2000年(平12)8月14日、福島県郡山市生まれ。札幌西園小1年でサッカーを始め、札幌手稲東中サッカー部で全道中学8強。札幌山の手高でラグビーに転向。2年春でスタメンをつかみ、3年冬の花園出場、2回戦進出。ポジションはCTB。家族は両親と兄、妹。171センチ、85キロ。


