今大会唯一の初出場だった立命館慶祥(北海道)は7-34で石見智翠館(島根)に敗れ、初戦突破はならなかった。試合終了間際の後半29分に、高校日本代表候補のCTB三浦遼太郎(3年)が左中間に飛び込み、チーム花園初得点となるトライ。SO久保田慧主将(同)が続くコンバージョンも決めたが、初勝利は来年以降にお預けとなった。
鋭いカウンターで相手DFラインを一気に突破し、決定力のあるBKがトライを奪う。ラスト1分を切って、ようやくチームの理想が形になった。久保田主将は「楽しくラグビーができたし、最後まであきらめずトライまで持っていけた」と目を真っ赤にはらした。
目標の花園2勝に向け、準備は万全だった。20日から滋賀の立命大グラウンドで合宿を行い、大学生と実戦的な練習を積んだ。東大や医学部進学を目指す3年生は、練習の合間に問題集を開きながら、勝利の方程式も考えた。松田祐一監督(43)は「やはり相手が強かった。DFはよく頑張った」と選手をねぎらった。
「爪あとを残せて良かった。FWが頑張って、みんなが僕に回してくれたからトライが取れた。感謝しかない。後輩にはもう少し長く、この素晴らしい景色を楽しんでほしい」。CTB三浦が、会場を離れる間際に、晴れやかな表情で言った。【中島洋尚】


