Aシード東福岡が10大会連続の花園4強を決めた。佐賀工との隣県対決で、後半に4点リードを許したが、同21分にフランカー中川一星(3年)のトライで逆転し、24-18で競り勝った。大会史上最長の連続4強記録を更新し、6大会ぶり7度目の優勝を目指す。5日の準決勝は、大阪桐蔭を破った京都成章と対戦する。
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後半10分にリードを広げられた。残り20分で4点差。それでも、東福岡は慌てない。同21分。右ラインアウトから、佐賀工左ゴール前までボールを運んだ。ラック右サイドで186センチ、105キロの巨漢ロック舛尾の突進を使い、相手DFを内に寄せ、CTB西が右大外にいたロック中川に2人飛ばしのロングパスを通した。相手を崩しての逆転トライだ。
SH高木はFW、BKをコントロールしながら「外が空いてたら、回そうと思っていた」と機会をうかがっていた。逆転トライに満足し、キッカーとしてGK、PG計4本も決めて喜んだ。
藤田監督も一時劣勢に回った展開を冷静に分析する。「今年の佐賀工さんは決勝に行ってもいい力があるけど(許した2)トライもパスインターセプトと(モールサイドの)トリックプレーだったし…」。崩されない教え子を信じていた。
花園の10大会連続ベスト4は、2番手の桐蔭学園の7大会(15~21年度)を引き離す“大記録”だ。藤田監督は「誰もほめてくれない」とこぼしたが、理由は百も承知。優勝6度の東福岡は優勝から5大会遠ざかっており、07年度の初V以降最長ブランク。今年こそ。「だんだん眠れなくなってます。子どもの頃の運動会、遠足前の感じ」と指揮官は笑った。【加藤裕一】


