ラグビーリーグワンのコベルコ神戸スティーラーズは、28日にトヨタヴェルブリッツと対戦(神戸ユ)する。

26日は神戸市内の灘浜グラウンドで練習を公開しメンバーを発表。先発NO8にフィジー出身のトコキオ・ソシセニ(29)が入った。ニュージーランドのケルストンボーイズ高から山梨学院大に進学。身長189センチ、体重113キロと体は大きいが気は優しい。そして勤勉だ。

来日当時は「『こんにちは』しか分からなかった」というが、今では通訳なしで流ちょうに日本語を話す。そして現役引退後は、なんと「銀行で働きたいな~。そう、バンカー(banker)ね。お父さんが銀行マンだったからね」と未来図を描く。

「経済学に会計。今は(ラグビーで)忙しいから無理だけど、高校の時から勉強が好き。たまに(勉強を)やりたいな~って思うね」

ラグビーの話題の時は小声でぼそぼそと話していたが、勉強の話題になるとなぜか笑顔でハキハキと応じるようになった。チームが2連敗中で7位(2勝3敗)に沈んでいるのが影響しているのか、どうか…。

「日本のバブル時代は勉強しました。アベノミクスも学んだ。チームメートにも(社員選手には)何の仕事をしているのか聞きます。営業? 何してる? 仲間のことを知っておくことは大事だからね」

勤勉さと、仲間との連係で、ソシセニが連敗脱出のキーマンになれるか。