3度目の出場となる友野一希(24=上野芝スケートクラブ)がショートプログラム(SP)今季最高となる92・68点をマークし、7位発進となった。

晴れた表情でリンクイン。冒頭の4回転-3回転の連続トーループを着氷させたものの、続く4回転サルコーは軸が傾き、転倒となった。

中盤からは観客の拍手に乗り、明るい表情で滑走。ファンを魅了すると、3本目のトリプルアクセル(3回転半)も危なげなく降りた。

キス・アンド・クライで得点を知ると、目を見開きながら笑顔を見せた。

「サルコー、気付いたら地面だったので、びっくりした」と転倒した2本目のジャンプを振り返りつつ、「4T-3Tを降りた後も歓声はすごく鮮明に聞こえてきて、今までの競技人生でも一番気持ちよかったんじゃないかな」とファンの声援に感謝。「日本での世界選手権は(いつもと)違った雰囲気でしたけど、楽しんでできた」とさわやかに胸を張った。

過去の世界選手権では18年が5位、22年が6位。今大会は表彰台入りが目標となる。

「フリーはもっと調子がいいので、フリーで自分の全てを出し切れればと思います」

初のメダル獲得へ、自信を胸に25日のフリーへ臨む。

【フィギュア男子SPライブ】宇野昌磨首位、友野一希7位、山本草太17位