フィギュアスケートで15日にペア結成を発表したばかりの長岡柚奈(17)森口澄士(21)組が“ゆなすみ”ペア結成に至った経緯を明かした。

19日、2人の所属先の木下アカデミーが、拠点の京都・宇治市でスイスの名門クラブ「チーム・シャンペリー」との合同合宿を公開。そろって取材に応じた。

ともに4月に日本スケート連盟によって行われたトライアウトに参加。そこで長岡が巧みなリフトを見せていた。森口は「勘がいいなと思いました。スケートもよく滑るので、この子がペアやったらすごいだろうな」と直感。実際に技を合わせるなどし、ペア結成へと進展した。

一方の長岡は、中学2年の頃からペアに興味があったという。きっかけは、19年に東日本ジュニア選手権に出場した際、同年8月にペアを結成したばかりだった三浦璃来、木原龍一組の演技を目にしたことだった。「ペアを生で見たことがなくて、すごく高いところでリフトするんだな」と憧れを抱いたこともあり、トライアウトにも参加した。

2人はすでに陸上や氷上でリフトなどの練習を始めているという。3種類のリフトもこなした。森口は「シングルとペアを両立するかはまだ分からない」とした上で、「今は陸で頑張っているところで、氷上でも2人でコミュニケーションをとりながら、サイドバイサイドで滑ったりしています」と現在地を説明した。

さらに、ペアの名称についても「下の名前の2つをとって、『ゆなすみ』でいきましょう!」と宣言。2人で笑顔を弾けさせた。

森口は今季、村上遥奈と組んだ「はるすみ」として、シングルとの2種目で試合に出場。結成1季目ながら世界大会で表彰台に肉薄する活躍をみせた。来季からは新パートナーと組むことを、日本スケート連盟を通じて伝えていた。

北海道出身の長岡は、22年東北・北海道選手権ジュニア女子優勝、同年全日本ジュニア23位、23年高校選手権10位などの実績がある。