初老ジャパン、解散危機? パリオリンピック(五輪)総合馬術団体で銅メダルを獲得した日本代表4人(初老ジャパン)が20日、東京・新宿区の日本オリンピックミュージアム(JOM)で会見を行った。会見後は、戸本一真騎乗のヴィンシーJRAのゼッケン(全員のサイン入り)が同ミュージアムに贈呈された。
同種目初の銅メダルの快挙を成し遂げたが、実は解散危機に陥っている。日本中央競馬会(JRA)所属の戸本一真が、会社から世代交代で帰国することを求められており、9月には滞在している英国から完全帰国予定だ。同種目は欧州に滞在して、練習とともに各大会に出場しながら経験を積むことが大事。所属のバックアップが欠かせないが、実は戸本はJRAから「1カ月以内の完全帰国」を命じられているという。
戸本は「メダルを取って、会社の方針が変わることを期待しているけれど、僕だけのわがままかもしれないし、他にも若手がいるので…」と話した。
日本の総合馬術は、メダルを取った4人と5番手以下選手の実力差が少し離れているのが現状。トップ選手に成長するためには経験が重要となる。現在の4人のメンバーは、18年世界選手権から不動で、若手を育てるにはまた5年以上の時間が必要だ。
大岩義明主将は「馬は16歳で、次のロス五輪に出場するのは難しく、他の馬を探さないといけない。経済的な問題もある。自分は48歳だし、この4人だからパリまで頑張れた。この4人でロス五輪まで続けられるなら、ロスも頑張りたいけれど、1人でも欠けたらモチベーションが続かないかもしれない」と話した。
実は、北島隆三と田中利幸も所属する乗馬クラブクレインから、大会前に「サポートはパリオリンピックまで」と言われていたが、銅メダル効果で「ロス五輪までサポートする」と、4年延長のバックアップを勝ち取った。
4人は現在、英国に滞在中。年間11カ月は欧州でトレーニングと実践を繰り返している。五輪初メダルで起きた初老ジャパン・フィーバーは、経済的な理由や所属会社の方針で、今回限りになる可能性もある。


