ホンダワークスチームの30号車「Honda HRC:高橋巧/ヨハン・ザルコ組」がチーム4連覇を果たした。高橋は鈴鹿8耐最多優勝記録を塗り替える7勝目に到達した。ホンダ勢は通算31勝目となった。
ヤマハワークスチームとして6年ぶり参戦の21号車「YAMAHA RACING TEAM:中須賀克行/ジャック・ミラー/アンドレア・ロカテッリ組」が2位。1号車「YOSHIMURA SERT MOTUL:グレッグ・ブラック/ダン・リンフット/渥美心組」が3位だった。
Honda HRCは、当初第3ライダーに予定されていたイケル・レクオーナが、7月のスーパーバイク世界選手権で転倒し骨折。代役としてチャビ・ビエルゲが発表されたが、そのビエルゲも「手続き上の理由」に参戦できなくなり、高橋とザルコの2人で8時間を戦うことになった。
走行の合間の休憩が短くなる分、厳しくなることが懸念されていた。しかし、レースが始まってみれば2人とも驚くような速さで安定した周回を重ね、着々とリードを築いていく。
開始6時間過ぎ、55号車の大きなクラッシュによってセーフティーカー(以下SC)が出動。2番手21号車と1分以上あった差は2.5秒ほどに縮まったものの、この時点で残すルーティンピットインが1回の30号車は、2回のピットインを残す21号車に対して依然有利な展開。
開始7時間過ぎにもSC導入があり、30号車はこの間にピットインし、ライダーをザルコに交代。一時的に2番手に下がるが、開始7時間26分に21号車も最後のピットイン。再び30号車がトップに立ち、2位に35秒297差でトップチェッカーを受けた。
通算7回目の8耐勝利を挙げた高橋は、チェッカーフラッグが振られた瞬間、ピットでザルコのゴールを見届けた。両手の指で「7」をつくってインタビューに答え「信じられない。僕らは強いチーム。チームメートのヨハンに感謝したい。支えてくれたみんなに感謝したい。とてもハッピー」と感謝と喜びを表現した。
さらに高橋は「僕も(体力的に)きつかったし、ヨハンもきつかったと思う。無事に終わってホッとしている」とも語った。
ゴール後、アンカーライダーを務めたザルコは「ギャップをコントロールできるくらい速かった。2人での戦いはとても難しい。暑すぎるから涙が出るし、インターバルが短い。アドバンテージを築いて交代してくれたタクミに感謝している。毎回努力している彼にとても感動した。鈴鹿に来るのは、私にとって特別なお祝い。来年は3人で戦いたい」と、1人少ない中で勝ち取った勝利の厳しさに言及した。



