女子日本代表「サクラフィフティーン」(世界ランク12位)が、今大会初勝利でW杯イングランド大会の戦いを終えた。
2連敗で迎えた1次リーグ最終戦で、スペイン(同13位)に競り勝った。フランカー長田いろは主将(26=アルカス熊谷)は「ここまで頑張ってきた選手、日本にいる選手、スタッフ全員を誇りに思います。チームとして達成したかった目標(ベスト8)は次の目標になるけれど、この1勝は次につながる。少しでも女子ラグビーの駒を、未来に進められてうれしいです」と価値をかみしめた。
3戦全敗だった22年ニュージーランド大会から3年。新たな強みとして磨いたFWのセットプレーで前に出た。前半を5-14で折り返しながら、後半5分に長田のトライで反撃開始。同17分にはプロップ北野和子(26=パールズ)がラックサイドをねじこみ、逆転トライを挙げた。後半は4連続トライで主導権を握り、スクラムも含めてFWで優位に立った。BKは22分のWTB今釘小町(23=アルカス熊谷)のトライなど、スペースを突くシーンが目立った。
19年にカナダ出身女性のレスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)が就任。同HCのネットワークもあり、選手の海外挑戦など、世界との距離が近くなった。国際統括団体ワールドラグビーも女子に注力し、新たな国際大会も開催。44歳の指導者は「実力を自分たちで実感し、見ていただけたことが、選手の大きな糧になる。W杯で世界中に、我々の選手がどんなものかを見せつけたかった。1~2戦目でも発揮できたが、本日は十二分に発揮できました。本当にこのチーム、この選手たちと働けることは光栄で、大好きです」と教え子をねぎらった。
4年後の29年はW杯オーストラリア大会が控える。3大会連続出場となったNO8斉藤聖奈(33=パールズ)は「4年後…どうですかね。37歳なので少し厳しいところもあると思いますが、後輩たちに自分の意志を託したいと思います」と思いを語った。世界の舞台での厳しさ、勝つ喜びを積み上げ、サクラフィフティーンは進化を続けていく。


