国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が新たに創設したシーズン最終戦「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」が23日、福岡県飯塚市で開幕し、活況を呈している。世界初の国別対抗戦。大会3日目となる今日25日には、盛り上がりを加速させる取り組みが実現した。史上初めて、クライミング単独の大会が地上波で生中継される。

放送するのはフジテレビ系(関東地区)で、午後2時30分から4時まで。よりスリリングな展開となっている団体戦を、初代“クライミング最強国”になるための戦いを、テレビでも見られる。

彩りを添えるため、スペシャルサポーターにSTARTO ENTERTAINMENT関西ジュニア「AmBitious」の真弓孟之(21)が就任。解説には21年東京五輪の女子複合で銅メダルに輝いた第一人者、野口啓代を迎える。

IFSC国際スポーツクライミング連盟パラクライミング委員会の青山アリア委員は「画期的なアナウンス。今まで、スポーツクライミングが地上波で放送されることはありませんでした。オリンピックでは複数回の地上波がありましたけど、クライミング単体で地上波に乗ることは、国内大会も含めても初めてです。多くの皆さまに見ていただける大会になること、願っております」と心待ちにした。

今回の男女混合の団体戦は、次々回2032年ブリスベン五輪(オリンピック)の追加種目に採用されることを目指している。青山氏は「歴史的な大会。今はまだ気付かれることはないかもしれませんが、ブリスベンで本当にオリンピック・パラリンピックの公式種目になった時『福岡から全てが始まったんだ!』となる瞬間を想像しています。子供から高齢者まで、頭を使ってフィジカルで登り、頂点までたどり着く。人生のような競技を、ぜひ楽しんでいただければ」とも呼びかけた。

国内初の「一体」開催として実施されるパラクライミングと、リードの決勝(24日)がダイジェスト版で放送され、最後は生放送でボルダーの決勝が生放映される。さらに、ABEMAでは最終日のエキシビションまで含めて全種目が無料生配信されている。

「今まで以上に期待していることは、現地はもちろん、テレビで見ていただいた方々も含め、さまざまな意見が出てくることによって、クライミング界にとっての学びが増えていく。より多くの方が参加できる競技にしていきたいと思っていますので、会場でもテレビ画面の前でも、興味を持っていただけたら」(青山氏)

もちろん、この好機を逃さず結果を出すことも、人気向上へ不可欠だ。世界選手権(9月、韓国)の男子ボルダーで初優勝した24年パリ五輪(オリンピック)複合の銀メダリスト安楽宙斗(18=JSOL)や、女子複合で21年東京五輪銀メダルの野中生萌(28=主将)らが登場した23日のボルダー予選では「完登」を連発した。満点が250点の中で合計249・70点。断トツ首位で予選を通過し、今日25日午後2時からの決勝に進出した。初の団体世界王者になる瞬間を、見逃せない。

■大会名 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(IFSC NATIONS GRAND FINALE/IFSC PARA CLIMBING MASTER)

■日程 2025年10月23日(木)~26日(日)

□23日(木)午前10時30分~リード予選、午後2時30分~ボルダー予選

□24日(金)午前10時~ボルダー敗者復活戦、午後6時~リード決勝

□25日(土)午前10時~パラクライミング予選、午後2時~ボルダー決勝

□26日(日)午前10時~パラクライミング決勝、午後3時~エキシビション

■会場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾートザ・リトリート(福岡県飯塚市仁保8の37)