エストニアで行われたフィギュアスケートの世界ジュニア選手権で前人未到の4連覇を達成した島田麻央(17=木下グループ)が9日に帰国し、体調不良の中での演技や、来季から転向するシニアに向けた意欲を語った。

歴史的快挙とも言える偉業を成し遂げた島田は「こうやって4回とも世界ジュニアで金メダルを持って帰ることができて本当にうれしいです」とメダルを手に笑顔で振り返った。

ジュニアでは自身最後の大会となった今回は、思わぬ試練と戦うことになった。「ショートが終わった日の夜ぐらいから、何かおかしいなって思っていて、次の日はベッドから立ち上がれない、起き上がれないぐらいで、練習もパスしてずっと寝ていた。本番の日も朝練習に何とか行ったんですけど、1本飛ぶだけでフラフラして、本当にこれはフリーで滑れないなって思った」。ドクターの見立てでは疲労が原因の風邪ということだったが、直前まで出場するかどうか辞退するかを迷う状態だった。それでも「もし倒れたら助けに行くから」というスタッフの言葉で出場を決心。見事に4連覇を飾った。

来季から転向するシニアの舞台に向けても、力強く意欲を語った。「来シーズンは出る全部の試合が初めてだと思うので、1つ1つ試合を楽しんで、できるだけ大きい試合にいっぱい出たい。最終的な目標はオリンピックに出ることなので、そこを目標に頑張りたいなと思います」。まずはシニア選手に追い付くことを意識しながらも、明確な目標として五輪出場を掲げた。

自身が年齢制限で出場できなかったミラノ・コルティナ五輪では、同学年の中井亜美(MFアカデミー)が銅メダルを獲得。「正直なところを言うと、本当に夢の舞台なので、出てていいなっていう思いもありました」と心の内を明かしながらも「素晴らしい演技をしたのですごいな。3位を取ったので、私も頑張ろうって思いました」と、その存在を刺激とした。よく知る中井の活躍は、自身と世界との距離を感じられるものにもなったといい「去年まで一緒に出ていたので、自分もシニアに行ったら戦えるかもっていうのはちょっと思いました」。同世代での戦いを無敗のまま“卒業”する島田は、シニア1年目からの活躍を目指す。