自動車の世界ラリー選手権(WRC)第3戦、サファリ・ラリー・ケニア最終日は15日、ケニアで行われ、32歳の勝田貴元(トヨタ)が初優勝した。日本人ドライバーがWRCで優勝するのは、1992年の篠塚建次郎以来34年ぶり。悲願の快挙にチームの公式サイトを通じ、勝田は「この結果を成し遂げることができて、本当に素晴らしい気分」と談話を出した。

競技は4日間の合計タイムで争われる。首位争いをしていたトヨタのチームメートがトラブルで脱落する中、勝田は14日の第3日を終えてトップに立ち、最終日は1位の座を死守。無事にゴールを迎えると「これまで本当に多くの困難な瞬間を経験してきたので、それらの記憶が頭の中を駆け巡った」と振り返った。仲間と抱き合い、こみ上げる涙をぬぐった。

愛知県出身。WRCには2021年からフル参戦している。これまでは今年2月に開催されたラリー・スウェーデンなどの2位が最高成績だったが、ついに殻を破った。

勝田は「ここまで来られたのは決して諦めなかったからだし、これからもこのような結果を出せるように努力し続ける」と今後の活躍を誓った。トヨタ自動車の豊田章男会長も祝福に「貴元には、もっともっと“すごい憧れ”の存在になっていってほしい」とエールを添えた。